あけて一昨日ですがアンタザキヤマなどが出ている某バラエティ番組にて夏の甲子園特集をやっていたのですが
夏の甲子園というとやはり松井選手の全打席敬遠という伝説の話。
もう20年前の話なのですね。
当時はこのとき勝つためにこういうことを行う明徳義塾高校の監督に嫌悪感を覚えた記憶があります。
20年たって今はどうかというと、別の方法はなかったのかと思う反面自分が監督の立場であればこういう方法も
「あり」だと考えるようになりました。
卑怯だとかスポーツマンシップに乗っ取っていないとか
にわか野球ファンには感じるのかもしれませんが
やはり競技スポーツは「勝ってナンボ」なのです。
ましてや県外から越境して入学してくる多数の子供たちを預かり、その中からベンチ入りを選んでその選手をもとに勝ち進んだ甲子園。
勝たせるためにどうするかと考えて、ガチンコ勝負で不利だと考えたらやはりこういった敬遠もありなのだと考えるようになりました。
強いから勝つのでなく勝ったから強いのだ
という言葉をよく耳にしますが、当時松井選手を敬遠されてほかの手が打てず勝てなかった星稜高校が弱かったのだということです。
われわれもエース対決を避けてエースを後半にもっていって成功したり、逆に後半に下げられて敗れたりすることもあります。
でも、それを卑怯だとかスポーツマンシップにのっとっていないとか言われたことも言ったこともありません。
オーダーが外れて勝つこともあれば負けることもある。当たって負けることもある。
どういう状況でも勝てるチームを作ることができていればあのとき松井選手の伝説はこれほど語り継がれなかったかもしれません。
サッカーで手を使ったり、審判に見えないようにファウルして試合を優位に進める。
野球で明らかにセーフを審判がアウトと判定しても何も言わない守備側。
相手がスパイクを打とうとしたら悲鳴のような歓声で結果的に相手選手の邪魔をしているバレーボール
これのほうがよっぽどスポーツマンシップに乗っ取っていないしスポーツを語る資格がない。
それが私の持論です。
ルールの中で行う奇策でチームや自分の選手が勝てるなら全然OK。
監督の立場ってそういうものなんではないでしょうか?